施工前の人孔
施工後の人孔
叩き前(表面)
叩き前(裏面)
叩き
叩き後(表面)
叩き後(裏面)
下水道が普及促進の時代から維持管理・改築更新の時代へと移行しつつある現在、年々増加する下水道施設の老朽化対策は、必要不可欠な課題となってきています。
クリスタルライニング工法は、コンクリート構造物の腐食対策・維持修繕に優れた性能を発揮する工法です。
同一の樹脂モルタルを使い、『防蝕』『止水』『補強』『マンホールの耐震補強』の4つの目的に効果を発揮する工法であり、下水道施設・地下構造物については、管更生及びφ800㎜未満の管渠の補修を除けば、ほとんどの場所で施工が可能です。これまでに多種多様な現場で採用され、各関係機関から高い評価を得ています。
水中・高湿度での施工が可能であり、優れた接着力により
外水圧0.2MPa、内水圧0.6MPa以上にも耐える性能があるので完全止水及び防水が可能です。
基本的には特殊な機材を用いず、人の手により行う作業になる為、
人が作業可能な場所・条件であれば如何なる条件でも施工が可能となっています。
それぞれ目的別に下地処理方法や積層過程に多少の違いはありますが、
いずれも水中でも接着して硬化する性質をもっているクリスタルライニング材を使用します。
〇使用用途
・水中、湿潤施工が可能。(水の流れがない状態に限る。)
・下水道全般(処理場、管渠、人孔)の補修に最適です。
・優れた接着力により、いかなる止水・防水も可能です。
・コンクリートの補強材として使用可能です。
・土木、建築全般で使用可能です。
・飲料水(貯水槽等)の塗装修繕として使用可能です。
〇効果
・耐酸性、耐アルカリ性、耐久性、塩害対策に優れています。
・鉄筋コンクリートの劣化防止に最適です。
・外水圧0.2MPa、内水圧0.6MPa以上に耐えるので、完全止水および防水が可能です。
・ガラスクロスまたは、炭素繊維を組み合わせる事で補強が可能です。
クリスタルライニング材の最大の特性である高湿度環境下における施工(湿度100%あるいは施工後水中養生となる部位での施工)が可能であるという利点を活かす事で、従来では施工困難であった現場においても施工が可能となりました。
施工時間が1日3時間に制限される現場で従来の工法を選定した場合、施工時間と材料の養生時間を考慮すると、いかに材料の硬化促進をしても不可能でしたが、クリスタルライニング工法の特性活用と施工後の養生を水中にて行うことで、時間的制限をクリアし性能面においても特に問題なく施工を完了することができる。
〇適合状況
クリスタルライニング工法(防食)は、防食技術指針の中で防食被覆層が要求される3項目を高い性能でクリアした最も信頼できる工法です。
①耐環境性能…腐食に対する抵抗性
②接着安定性能…コンクリートに継続して安定した接着を維持する性能
③環境遮断性能…耐久性、腐食環境からコンクリートを遮断する性能